扉を叩き割れ。
私が高校生の時にバンドをやっていた話。
ベースの子の収録も終わり、私は父親に話すタイミングを伺ってた。
ラチがあかぬ、と、思い切って父親に切り出した。
うちは、晩御飯の時間が、家族で話をする時間になっていた。
父親がいただきますと言ったら、食事の時間。父親より先に食べ始める事は、よっぽどの事がない限り無かった。
「パパ?」
「なんだ。」
「あのさ、テレビに出て貰いたいんだけど」
「嫌だ」
終了した。
プロデューサーにその旨を話したら、
益々楽しくなってしまったプロデューサーは、最初うちの母と話し、
なんて言ったかはちゃんと聞かなかったが、
父親がテレビ出演にオッケーしたと、
プロデューサーと母親から聞いた。
些か拍子抜けしたが、
とりあえず良かったなぁ。と思った。
撮影まえ、父親に
「お前、バンドやってるのか?」
と、聞かれ
「やってる、、、、、」
と正直に言ったら、
別に何も言ってきたりはしなかった。
長い。
一旦〆。
おわり。